カウンセリングが役立つのは心因性(原因のあるうつ)のうつなのだと思います。それでも、抗う つ薬による治療を無視できないのだと思います。
私は今日から、抗うつ薬による治療を受けることとなりました。うつになった原因は、というと何 も思い当たりません。ストレスは確かにありますが、強いられてやっていることでもないので、そ こに怨みや妬み、トラウマが存在しているわけではありません。疲労感もありますが、辛いと思って仕事をや っているわけではありません。つまり、○○が原因と言語化することができないのです。
確かに、7月に原因不明の車の事故を起こし、総合病院で一ヶ月以上も精密検査し、ビジネス上の 予定が大幅に遅れてしまい、焦りを持ったことについては、言語化できる原因といえるのかもしれ ません。しかし、その問題は完全解決しているので何の不安もないはずです。その新しいビジネス についても、出口が見えてきてもう一歩なのです。しかし…
それは、1週間ほど前から、いきなりやってきました。
憂うつな気分が抜けない。頭痛と肩こりが酷く、仕事に集中できない、なかなか寝付けない。意味 なく焦り、意味のない失敗を繰り返し、仕事がなかなかはかどらない。外に出るのがおっくうにな り、笑顔をつくるのに無理を感じる。
うつ病とは、脳の伝達物質のアンバランスが招く病気といわれています。
カウンセリングを勉強してきた者として、しかもアファメーションについて学習してきた者として 、この言語化できない症状に打つ手を見出せず、歯がゆさを感じておりました。
原因不明の「内因性のうつ」とは、単に「心の持ち方」では通用しないからです。私は、これまで の人生において、「心のもち方」で多くの修羅場を乗り越えてきたつもりですが、今回に関しては 、薬の重要性を感じずにはいられませんでした。
さて、1ヶ月以上にも渡り、総合病院のいろいろな科の医師が診たわけですが、長期に渡る原因不 明の原因にうつ病があるとは、誰も気づきませんでした。この場合、心療内科か精神科に行くべき だったのです。
うつの症状が「動きたくない」「起きられない」「身の回りのことができない」など、日常生活に 支障をきたすほど強く出ていたり、自殺念慮があるなら、すぐに精神科を受診したようがよさそう です。
そこまで重い症状はなく、理由のわからない倦怠感や憂うつ感がつらい、あるいは身体症状がある のに内科で検査を受けても「異常なし」といわれたら、心療内科を受診するのがよさそうです。心 療内科なら、内科的、精神的の両面から総合的に診て判断するため、偏った診断、治療に至らない という点で安心できるのではないでしょうか。
私が研究しているアファメーションとは、心の分野です。身体の分野、特に薬の伴う分野は医師に お任せした方が良いのではないかと気づかされました。
一時的なうつなら、風邪が治るように薬で完治してしまうのでしょう。しかし、薬により身体のほ うが良くなっても、心の方向性がまずいと、再発してしまう可能性が大きいとも言われています。 。それに病院に行って医師に悩みや愚痴をいうのはNGです。あれほど多くの外来患者を診なくては ならないのですから。
ですから、セラピストの仕事とは、クライアント(相談者)が医師に話せない悩みや愚痴を受け止 めてあげることと、その人の歩みの速度を重視しながら良い方向性へと導いてあげることではない かと思うのです。カウンセリングにしても、ヒーリングにしても万能とは考えずに、医師との連携 によって、より完璧なものへと近づいていくように思います。
まだ、抗うつ薬の効き目はわずかしか実感できていませんが、治る方向性を持てたと思いたいです。
さて、時間が経過して、このことが確信となるか失望となるか。皆さんのご意見をいただけますと うれしく思います。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 17:39|
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