2009年02月24日

(2)千の風になって

20年前の私は、人前で歌うとき、上手く歌うことばかりに囚われて気負ってしまい、とても緊張してしまいがちでした。緊張に負けてしまい、失敗演奏となることも少なくありませんでした。

これから歌う曲「千の風になって」は、一度声楽の道を断念した私が、16年振りに人前で歌うこととなった始まりの曲となりました。昨年の5月3日。私は、当時、大ヒットしていたこの曲、「千の風になって」を従兄弟のたけし君の告別式で歌いました。

たけし君は、5歳までは、とても賢くて可愛らしい子供でした。しかし、手術の失敗により、脳に 重い障害を持ち、5歳のまま時が止まってしまいました。それから、30年の月日が流れました。

火葬場で彼のお骨を拾いました。それは驚きでもありました。真っ白で宝石のように綺麗なお骨だったからです。心の汚れの無い人のお骨とは、こんなにも美しいのもかと、思わず感動してしまったことを昨日のように思い出すことができます。

お葬式には、実に多くの人が集まりました。30年間も寝たきりだった彼が、こんなにも人を集められたということは、まさに奇跡だと思いました。天気にも恵まれ、神様の祝福を強く感じられる日でもありました。

たけし君は、寝たきりの生活でしたから、この世に何の功績を残したわけでもありません。しかし、列席した多くの人の心に神様の愛を感じさせる奇跡を残してくれたのでした。

私は歌っていて、神様から放たれる聖なる光のようなものを体全身で受け止めている感覚に浸っていました。その受け取った光が私の歌を伝わって開場全体に広がっているかのようでした。このようなスピリチュアルな感覚で歌ったことは、それまでありませんでした。たけし君が近く微笑んでいるのを心で感じる取ることができました。

一人子を失い、哀れなほどに悲しみに打ちひしがれていた叔母さんが、式を終えると、笑顔で話せるようになったことも、まさに奇跡でした。それまで、どちらかというと心の弱い叔母さんでした 。しかし、その時から、心の強い、心から尊敬できるおばさんへと変わっていったのでした。

私も、その時から、神様と共に歌うのだ。神様と共に歌うのならば、お客様と神様の息吹を 共に分かち合えるのだ。と考えられるようになり、あまり緊張しなくなりました。

その日は、本当に、本当に、素晴らしい日でした。




♪千の風になって
http://shironeko-cafe.seesaa.net/article/40697733.html

♪声楽の演奏記録
http://shironeko-cafe.seesaa.net/category/1903120-1.html



posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 光の道を歩んでいこう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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