2009年02月24日

(1)大須賀君

私は、10歳の時にスキー事故で、左腕の関節を複雑骨折する重傷を負いました。左腕の切断手術は免れましたが、3度の大手術をし、半年近くも入院しました。

退院後も毎日午前中にはリハビリに通わなくてはなりませんでした。左手に脈が打つようになるのに1年近く掛かりました。また、左腕の機能が回復し、指が動くようになるのに、まる2年の時間を費やさなくてはなりませんでした。あとで親から聞いたのですが、医者は一生障害が残ると宣告したとのこと、回復したのは奇跡なのだそうです。

クラスメートにとって、私は「午後からの人」でした。

退院後まもなくの算数のテストの成績は、わずか8点でした。他の科目も20点以下だったと思います。何といっても、入院中は寝たきりで何もできない状態でしたから。

いじめっ子のイジメのターゲットになったこともありました。あまりに辛い状況に耐え切れず、2階の教室から飛び降り自殺を図ろうとしましたが、クラスメートたちに止められて思い直すといったこともありました。

そんな私に、「一緒に勉強しよう」と、優しく声をかけてくれたお友達がいました。

クラスメートの大須賀君です。

その日から、毎日放課後に、大須賀君の家で勉強をするようになりました。

理科のテストでのことです。何とクラスで、私と大須賀君の二人だけが100点を取りました。

その時の嬉しいことったらありませんでした。しだいに、他の科目でも良い成績が取れるようになっていきました。

しかし、その喜びもつかの間。大須賀君は、仙台に転校していきました。

お別れの盛岡駅で、私は大須賀君に一番大切にしていたプラモデルをプレゼントしました。別れた後、涙が溢れて止まらなくなりました。

今考えると、私が、出会う人にやさしく接することができるようになれたのは、この時の大須賀君の影響なのだと思います。それより、彼に出会わなかったなら、私は勉強の遅れを取り戻す事ができず、大怪我も克服できず、暗い人生を歩んでいたのかもしれません。

もし、大須賀君に出会わなかったなら…

わずか数ヶ月だけのお付き合いだったけど、大須賀君の事を思い出すと、いい思い出しか浮かばないんです。

今、どうしているのだろう…

彼は、私にとって、まさに天使のような存在でした。

きっと神様が出会わせてくださった人なんだと思います。

ほんとうに苦しい時の出会いって、そういった神様の愛が注がれているように思えてなりません。他には見逃してきたばかりだったように思います。でも、この時だけは…

感謝を込めて!


posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 13:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 光の道を歩んでいこう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
久々にお邪魔しました。
私は病弱で逆に午前中の人でしたが、やはりイジメのターゲットになり、高校時代のリンチは、いまもフラッシュバックし、体が震えます。加えて、最近自分が、男性恐怖症であることにも気づき、どのように乗り越えたらよいかわからないのが正直なところです。
しろねこさんのリハビリ、どんなにつらかったことでしょう。想像するに余りあります。東洋医学を志す私にとって、感慨深い記事でした。

新しいブログ、よかったらいらしてください。コメントも大歓迎ですよ。
Posted by ちゃこ at 2009年03月08日 23:31
ちゃこさん、コメントありがとう。
新しいブログ見ましたよ。ハンデを乗越えて書いた素晴しい絵たちですね。とても感動しています。

フラッシュバックの意味わかりますよ。
しろねこは、少し前に、精神薄弱者更正施設の職員として働いていましたが、長続きしませんでした。しろねこの才能を最も生かせる職業になる筈でした。
その理由は、中学時代のイジメにありました。園では、園生を犯罪に走らせないために、へとへとになるまで運動と労働をさせていました。職員たちは、腕組みをし、時にはイジメに近い態度で園生を管理するのですが、私にはそれができませんでした。
やめろと言われても、園生と一緒に激しい運動をし、園生と一緒に激しい労働をした結果、過労で倒れてしまいました。
私は、中学時代は陸上競技部でしたから、激しいトレーニングの体験とノウハウがあります。だから、それが身体を鍛えるものなら納得ができた筈です。しかし、それは単に疲れさせ、弱らせることが目的だったので、イジメに感じられてならなかったのです。宿直の際には、園生の訴えを真面目に聞きました。私の日には、怪我の治療に来る園生がとても多くなり大変な忙しさでした。
そういったこともあり、ほぼ毎日、中学時代にイジメられたことがフラッシュバックされて苦しみました。疲れさせる意外に、犯罪を防止する方法がないものか疑問を感じるようになりました。私の担当した園生の多くは、不幸にして教育が身についていないだけで、頭が悪いというわけではなく、親がしっかりしていればもっと人間的な人生が歩めた筈だと思えてなりませんでした。また、落ちこぼれを作り出す義務教育のあり方にも問題を感じられてなりません。何で、彼らを救えなかったのでしょう。

私は、将来、そういった子供たちの親に代わって、義務教育に代わって、教育を身に付けさせる仕事をしたい、子供たちを守りたい、という夢があります。

私を引き抜いてくれて、チャンスを与えてくださった園長さんには感謝しつつも、福祉関連の資格が無いという理由だけで、私を追い出そうとした職員組合の方々には、かなり失望しました。園長さんと職員との歯車が噛み合っていないのは、忙しくてじっくり話し合えない理由だけではないような気がしてなりませんでした。
とにかく、フラッシュバックがどんどん強くなっていき限界に達していったのでした。

お互い不幸な体験に苦しんでいるようですね。それは、一見、短所のように見えますが、キリストの教えてくれる愛は、きっと長所に変えてくれることでしょう。

今後、このブログで記事を更新するかは未定ですが、GREEやmixiの仲間たちと交流するためのツールとして生かしていこうかと考えています。

フロック研究室のブログの方は、近く更新していく予定ですので、こちらにも遊びに来てくださいね
(=^・^=)ノ

http://flock.cocolog-nifty.com/blog/
Posted by 盛岡のしろねこ at 2009年03月09日 22:00
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