2012年05月17日

井上陽水コンサート Hello Goodbye

妻がタウン誌「マ・シェリ」の配達レディなので、その関係で、応募して当たったコンサートチケットでした。8400円のチケットなので、2枚で16800円。何とくじ運強いのだろう。

80歳になる母の誕生プレゼントにしたので、歩行がままなならない母の手を引いて、コンサート会場に入りました。

プログラムはなし、だから、演目1曲1曲がサプライズといった感じでした。

1曲目。ものすごい音響に圧倒、最後まで私の鼓膜は持つのだろうか?

2曲目「アジアの純情」。 私はPUFFYの大ファンだったこともあり、この曲は知っている。ただ、音響に圧倒され歌詞が聞き取れない…

7曲目の「コーヒールンバ」、アラブかどっかの言葉で歌っているのかと思ったら、終わりの方で日本語であることが判明。

8曲目「海に来なさい」。久保田利伸さんのカバーで知っていました。胸にジーンときました。これは名曲だ! この辺から、耳が慣れて歌詞が聞き取れるようになる。静かな曲も織り込まれていく。

私は、陽水さんを巨匠のような人と思っていましたが、が、実際は少年のような人でした。とても63歳には思えない。歌は下手ぽい感じだし(多分昨日のライブだけ)、トークも下手。ギターもそんなに上手そうではないし(多分昨日のライブだけ)、サングラスの容姿は、異様な感じさえする。今流行のおねえ言葉な感じさえする。それゆえ、お馬鹿な人にさえ感じられました。でもこの人がすごい奇跡を起こすんです。

人は優等生を求めていないんだなって気付かされました。自然体でいいんだってね。だんだん開放感が快感に変わっていきました。

リードギター、ベースギター、キーボード、ピアノ、ドラムの5人の演奏スタッフの演奏はハイレベルで、かなり酔いしれました。とくに、キーボードの独特のニュアンスは素晴らしいと思いました。音響さん、照明さんも最高の仕事をしたと思います。アンコールの照明は圧巻でした…

陽水さん、ハーモニカやギターピックを会場に投げ入れるファンサービス。どんどん、会場は、どんどんヒートアップ。

ラスト。「少年時代」。これも胸にジーンと来ました。

アンコール拍手は、5分も続いただろうか。それ以上だったかもしれない。

そして、アンコール。陽水さん、ブルーのジャケットからピンクのシャツにお色直し。

まずは、PUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」で、立ち上がる人続出。2曲目「Happy Birthday」では、80歳になる母の誕生日プレゼントのコンサートだったゆえ、母が大喜び。

そして4曲目「夢の中へ」では、杖をついて歩いている母が立ち上がって拍手していました。胸に埋め込んでいるペースメーカーがものすごく熱くなったのだそうです。もちろん、私も立ち上がって拍手しました。3階席の中央の最前列だったので、会場の様子がよくわかるのですが、岩手県民会館2000人の観客全員総立ちで拍手しているのが見て取れました。

こんなにも会場が一体感になるなんて、奇跡としか思えませんでした。

帰りに、今日のプログラムが掲示されていました。そこに多くの人が群がって携帯で写真撮影していました。もちろん、私も撮影しました。

帰り、母が歩くのが大変でしたが、多くの人が助けてくれました。「エレベーターがこちらにあるから、一緒に行きましょう」とか、親切にエレベーターのボタンを押してくれたり。駐車場から出る際も、譲り合いがあって、嫌な思いをせずすんなり流れに乗ることができました。なんてマナーの良い客なのだろう。

コンサート前は、皆現実を引きずっていて、バラバラだったはずなのに、コンサート後は、人類皆兄弟といった優しさに包まれていました。

母は、来年はお金を払っても見に行くのだそうです。

音楽って麻薬のようなもの。人を開放感と幸福感に満たしてくれます。いや、麻薬というより、薬なのかな。陽水さんは、3度受験に失敗してお医者さんにはなれなかったけど、多くの人を元気にする歌の薬を作り続けているんだと思いました。

今日は、私の音楽活動に大きな影響を与えた日になりました。

私も陽水さんに見習って、優等生になることなんか捨てて、馬鹿をさらけ出してみようかと思いました。サングラスが、そんな勇気を与えてくれるのなら、それもありかな…

そして、もっと自由に、発明的発想を大切に、音楽を作っていこう。ハートがあれば、歌詞につじつまなんていらない。声帯のコンディションが悪くたって大丈夫。せっかくパソコンをやっているのだから、もっと電気音楽の要素も取り入れていこう。

私が63歳の時、どんな音楽創れるのかな? 何か歳を重ねるのが楽しみな気さえしてきました。

ありがとう、井上陽水さん。




YouTubeで陽水さんの音楽チェックしたら、結構、ライブのトーク面白いということを知りました。昨日のライブは、岩手は被災地ということで、気を使われていたのでしょう。ライブ終了の時、名残惜しかったのか、「お体に気をつけて」とか、思いやりの言葉をいっぱい掛けてくださいました。それに、CD音源ではお声も透明感があって素敵ですね。そうであっても、昨日のライブは最高でした。





posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 10:15| Comment(12) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや〜なんて素晴らしいんだ!
オイラはそんな、しろねこさんの感受性の豊かさと文章での表現力と母を想う人となりに、
感動です。
Posted by きゅ〜ぴ〜qp at 2012年05月17日 22:28
きゅ〜ぴ〜さんありがとう。
母が、今日から諦めかけていた歩く練習を再開しました。音楽の力ってすごいなと思います。
Posted by 盛岡のしろねこ at 2012年05月17日 23:07
しろねこさま

初めまして。お願いがあって、お邪魔しました。
「今日も井上陽水」というブログを宇宙の片隅で書いている、きさら先といいます。

井上陽水の盛岡公演の記事を読んで心を打たれました。
実は私も盛岡とその前日の仙台でコンサートを聴きました。この東北2公演は、私にはとても言葉に表せないものでした。

しろねこさまのレポートは、淡々とでありながら熱いものがじわっときます。そしてとても自然ですね。こういうふうに書けたらいいのに、と思いました。伝わる、というのはこういうことなのだ、と思いました。

音楽にも疎いのにタイトルのせいか「今日も井上陽水」には、思いがけずファンの方が読みに来られたりします。こちらのブログに気づいていない方もおられるかと思います。私も盛岡の方たちがどんな感想をもたれたのか知りたくて、やっと探し当てました。

お願いというのは、こちらのブログを私のブログでご紹介させていただきたいのです。いかがでしょうか?

機械的な膨大なコメントに敗退して、私のほうはコメント欄を閉鎖しています。
またお返事をいただきにうかがいます。
ありがとうございました。

きさら先
Posted by きさら先 at 2012年05月21日 22:57
陽水は歌は抜群に上手いしギターもうまい。トークは本当にいい。おしゃべりですよ。それにお馬鹿さんではない。最高の知性をもっているお方です。
Posted by かつ at 2012年05月25日 00:07
きさら先さまコメントありがとうございます。

酷い風邪をひいてしまい、熱にうなされお返事が遅れれしまいました m(__)m

記事の紹介については、OKです。どうぞ、良い交流をしていきましょう。

しろねこは、クラシック畑の人間なので、井上陽水さまの音楽を楽しむことなく現在に至りました。そして、生ライブにショックを受けました。記事は、ファンとしてではなく、素直に思ったまま書きました。

次回は、ファンとして井上陽水さまの音楽を語るのだと思います (=^・^=)ノ
Posted by 盛岡のしろねこ at 2012年05月26日 08:22
かつさま、コメントありがとうございます。

その後、YouTubeで井上陽水さまのライブを見まくりました。かつさんのおっしゃる通り、歌は抜群に上手いしギターもうまい。トークは本当にいい。おしゃべりですよ。それにお馬鹿さんではない。最高の知性をもっているお方だと思いました。クラシック畑の人間ゆえの無知であったと反省しております。

とはいえ、ライブは、たいへんな衝撃でした。消化しきれないほどの衝撃でした。遅ればせながら、陽水さまのファンになることができました。これからの人生は、きっと今までとは違った味付けになってくるように思います。

何といっても、寝たきりの母が、次も井上陽水さまに会うのだと歩行練習をするようになったのですから。音楽の力の素晴らしさを感じております。

かつさん。ファンの先輩として、どうぞよろしくお願いいたします (=^・^=)ノ
Posted by 盛岡のしろねこ at 2012年05月26日 08:33
あなたは謙虚で良いひとだ。あなたの素直な感想の言葉につい反抗してしまいました。たしかにギターもリズムを刻んでいるだけでソロもやらないしそんなに深く追及しようとはしていない。まあ優秀なギタリストがついてるわけだしうまくなろうとしていない。トークもしどろもどろだが、それが陽水の味。すらすら立て板に水だったら陽水ではない。それが無意識にわかるし、深層心理に響く。たしかにおねー系にもみえる。巨大なパラドックスを融合した人だ。読み返してみるとあなたの感想は正しい。でも陽水の存在にどれほどの人が救われたか。それに作品が最高レベル。とくに80年代の作品がぼくはお気に入り。陽水に出会えてよかったですね。お母さんとまたコンサートを見にいけるといいですね。これからも自分のペースで歩んでいってください。
Posted by かつ at 2012年05月26日 10:22
かつさん、ありがとうございます。
コメントを読ませていただき、深い感動を覚えます (=^・^=)ノ
Posted by 盛岡のしろねこ at 2012年05月26日 14:48
盛岡のしろねこ様
お返事ありがとうございます。諦めていましたので、気づくのが遅くてすみません。
ご紹介させていただきました。よろしくお願いします。
お風邪はもう大丈夫ですか?

盛岡は大好きです。今回は初めて岩手山の全容をみることが出来ました。マリオス展望室に上って飽きずに眺めました。

Posted by きさら先 at 2012年06月02日 23:47
しろねこ様
初めて書かせていただきます。
以前に、きさら先さまとのやりとりを楽しんでいた者です。
お話しに体が震えました。私も遠く離れた両親に、時々陽水さんのツアーの
チケットを入手して送っています。
父はペースメーカー、母は肝炎で、苦労しているようですが、二人にひと時の
潤いの時間になればと思いつつ・・。
お母様の歩行練習、本当に陰ながらではありますが、良くなられることをお祈りしております。
私は、48歳になってはじめて陽水さんのコピーバンドに参加して、あろうことかVOCALを担当するようになり、秋の初ライブに向けて猛特訓中です。
もう35年間、陽水さんを慕い続けております。
いろいろな感想があっていいと思います。
是非、いろいろな陽水さんを見つけてください。

失礼致しました。
Posted by 陽一朗 at 2012年06月03日 07:57
きさら先さま、コメントありがとうございます。
しろねこは、ここんこと体調を激しく崩しておりました。こちらこそ、お返事に時間が掛かりすみませんでした。

しろねこは、その後、陽水さんにかなりはまっています。中学時代にビートルズにはまった時と、どこか似ていて、リアルタイムではないのだけど新鮮な感動に日々驚かされているところです。

感謝を込めて!
Posted by 盛岡のしろねこ at 2012年06月03日 11:04
洋一郎さま、コメントありがとうございます。
きっと、ご両親への素敵なプレゼントになると思います。
洋一郎さんの演奏、ぜひ聴きたいです。ライブを通して、多くの人に幸せを届けてあげてください。
陽水さんのライブイメージが、きっと、素晴らしい感動へと導いてくれることでしょう。
Posted by 盛岡のしろねこ at 2012年06月03日 11:09
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