2012年05月17日

井上陽水コンサート Hello Goodbye

妻がタウン誌「マ・シェリ」の配達レディなので、その関係で、応募して当たったコンサートチケットでした。8400円のチケットなので、2枚で16800円。何とくじ運強いのだろう。

80歳になる母の誕生プレゼントにしたので、歩行がままなならない母の手を引いて、コンサート会場に入りました。

プログラムはなし、だから、演目1曲1曲がサプライズといった感じでした。

1曲目。ものすごい音響に圧倒、最後まで私の鼓膜は持つのだろうか?

2曲目「アジアの純情」。 私はPUFFYの大ファンだったこともあり、この曲は知っている。ただ、音響に圧倒され歌詞が聞き取れない…

7曲目の「コーヒールンバ」、アラブかどっかの言葉で歌っているのかと思ったら、終わりの方で日本語であることが判明。

8曲目「海に来なさい」。久保田利伸さんのカバーで知っていました。胸にジーンときました。これは名曲だ! この辺から、耳が慣れて歌詞が聞き取れるようになる。静かな曲も織り込まれていく。

私は、陽水さんを巨匠のような人と思っていましたが、が、実際は少年のような人でした。とても63歳には思えない。歌は下手ぽい感じだし(多分昨日のライブだけ)、トークも下手。ギターもそんなに上手そうではないし(多分昨日のライブだけ)、サングラスの容姿は、異様な感じさえする。今流行のおねえ言葉な感じさえする。それゆえ、お馬鹿な人にさえ感じられました。でもこの人がすごい奇跡を起こすんです。

人は優等生を求めていないんだなって気付かされました。自然体でいいんだってね。だんだん開放感が快感に変わっていきました。

リードギター、ベースギター、キーボード、ピアノ、ドラムの5人の演奏スタッフの演奏はハイレベルで、かなり酔いしれました。とくに、キーボードの独特のニュアンスは素晴らしいと思いました。音響さん、照明さんも最高の仕事をしたと思います。アンコールの照明は圧巻でした…

陽水さん、ハーモニカやギターピックを会場に投げ入れるファンサービス。どんどん、会場は、どんどんヒートアップ。

ラスト。「少年時代」。これも胸にジーンと来ました。

アンコール拍手は、5分も続いただろうか。それ以上だったかもしれない。

そして、アンコール。陽水さん、ブルーのジャケットからピンクのシャツにお色直し。

まずは、PUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」で、立ち上がる人続出。2曲目「Happy Birthday」では、80歳になる母の誕生日プレゼントのコンサートだったゆえ、母が大喜び。

そして4曲目「夢の中へ」では、杖をついて歩いている母が立ち上がって拍手していました。胸に埋め込んでいるペースメーカーがものすごく熱くなったのだそうです。もちろん、私も立ち上がって拍手しました。3階席の中央の最前列だったので、会場の様子がよくわかるのですが、岩手県民会館2000人の観客全員総立ちで拍手しているのが見て取れました。

こんなにも会場が一体感になるなんて、奇跡としか思えませんでした。

帰りに、今日のプログラムが掲示されていました。そこに多くの人が群がって携帯で写真撮影していました。もちろん、私も撮影しました。

帰り、母が歩くのが大変でしたが、多くの人が助けてくれました。「エレベーターがこちらにあるから、一緒に行きましょう」とか、親切にエレベーターのボタンを押してくれたり。駐車場から出る際も、譲り合いがあって、嫌な思いをせずすんなり流れに乗ることができました。なんてマナーの良い客なのだろう。

コンサート前は、皆現実を引きずっていて、バラバラだったはずなのに、コンサート後は、人類皆兄弟といった優しさに包まれていました。

母は、来年はお金を払っても見に行くのだそうです。

音楽って麻薬のようなもの。人を開放感と幸福感に満たしてくれます。いや、麻薬というより、薬なのかな。陽水さんは、3度受験に失敗してお医者さんにはなれなかったけど、多くの人を元気にする歌の薬を作り続けているんだと思いました。

今日は、私の音楽活動に大きな影響を与えた日になりました。

私も陽水さんに見習って、優等生になることなんか捨てて、馬鹿をさらけ出してみようかと思いました。サングラスが、そんな勇気を与えてくれるのなら、それもありかな…

そして、もっと自由に、発明的発想を大切に、音楽を作っていこう。ハートがあれば、歌詞につじつまなんていらない。声帯のコンディションが悪くたって大丈夫。せっかくパソコンをやっているのだから、もっと電気音楽の要素も取り入れていこう。

私が63歳の時、どんな音楽創れるのかな? 何か歳を重ねるのが楽しみな気さえしてきました。

ありがとう、井上陽水さん。




YouTubeで陽水さんの音楽チェックしたら、結構、ライブのトーク面白いということを知りました。昨日のライブは、岩手は被災地ということで、気を使われていたのでしょう。ライブ終了の時、名残惜しかったのか、「お体に気をつけて」とか、思いやりの言葉をいっぱい掛けてくださいました。それに、CD音源ではお声も透明感があって素敵ですね。そうであっても、昨日のライブは最高でした。



posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 10:15| Comment(12) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月14日

B’zの松本孝弘さんがグラミー賞を受賞

今朝、YAHOO! JAPANのトピックスの見出しを見て知りました。

しろねこは、妻とドライブする時には、B’zをよく聴きます。妻が大ファンでもあるからです。アメリカのギタリストのラリー・カールトンさんと共作した「TAKE YOUR PICK(テイク・ユア・ピック)」が最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞したのだそうです。

いつも松本孝弘さんのギターは凄いと思っていたので、とても嬉しく思いました。




クラシックのピアニストの内田光子さんもグラミー賞を受賞したとのこと。

しろねこは、彼女のモーツアルトのピアノ・コンチェルトの澄んだ音色の大ファンなので、とても嬉しく思いました。モーツァルトのピアノコンチェルトが好きというのではなくて、内田光子さんのピアノの音色が好きなんです。




アメリカ音楽界の最高の栄誉を日本人から4人も受賞(他に日本人2人受賞)するなんて、とてもあっぱれで、めでたいことだと思います。



翌日の15日(火)、朝の情報番組の「とくダネ!」で、もう一人のグラミー賞受賞者、ジャズピアニストの上原ひろみさん(31)のスタジオ生演奏を聴くことができました。超絶技巧なのに、とても癒されるピアノの音色に感動しました。そして、妖精のような雰囲気の方でした。もう一人のグラミー賞受賞者も気になってきました。



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2009年06月11日

おめでとう辻井伸行さん

昨日今日と連日のニュースでは、米テキサス州フォートワースで開かれた第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで、日本人として初めて優勝した盲目のピアニスト辻井伸行さん(20)のことで話題となっています。

紹介された曲の中には、ベートーヴェンの曲も含まれていて、クビを左右に振りながら、天真爛漫な表情で弾くその音色には、ベートーヴェン独特の暗さではなく、希望の光が強く感じられてくるので不思議でした。彼のピアノの音色を聴くと、元気がもらえるのではないかと、ふと思いました。

都内で帰国会見では、「まさか名前を呼ばれると思っていなかった。とてもうれしくて涙が出た」と優勝の瞬間を振り返り、「器の大きいピアニストになって世界ツアーをしたい」と夢を語った。「早く結婚して親を安心させたい」とも。

”もし一日だけ目が見えるとしたら何を見たいか”という質問には「1番は両親の顔。あとは星や海、花火が見てみたい。でも、今は心の目で見ているので十分満足しています」と素敵な笑顔で答えていました。

まさにあなたは、日本人の誇りです。そして、心より応援させてください。

おめでとう辻井伸行さん。


ショパン作曲 ピアノ協奏曲 第1番より



YouTubeのURL ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=dGHERheWFHQ&feature=related
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2009年02月21日

高橋洋子 最新ニュース

■NEWSINGLE「残酷な天使のテーゼ2009VERSION」
リリース決定!!

[高橋洋子] [2009-02-20]

新世紀エヴァンゲリオン」のテーマ曲として、作品と共に鮮烈なインパクトを与えた不朽の名曲「残酷な天使のテーゼ」「FLY ME TO THE MOON」が、新たにヴォーカルを録り直した2009年ヴァージョンとして5月13日にリリースが決定しました!
大人気シリーズの最新機種「CR 新世紀エヴァンゲリオン〜最後のシ者〜」のイメージソングとなります。 さらにカップリングは完全オリジナルの新曲「One Little Wish」を収録。
作詞は高橋洋子、作曲編曲はシンガーソングライターの森大輔が手掛け、珠玉のバラードになっています。

「残酷な天使のテーゼ 2009VERSION」
1 残酷な天使のテーゼ 2009VERSION
2 FLY ME TO THE MOON
3 One Little Wish
4 残酷な天使のテーゼ 2009VERSION(off vocal ver.)
5 FLY ME TO THE MOON(off vocal ver.)
6 One Little Wish(off vocal ver.)

2009年5月13日 発売予定
品番:KICM-1272
価格:¥1,200(税込)

⇒オフィシャルページへ


■映画「20世紀少年」サウンドトラックに参加!!

[高橋洋子] [2009-02-20]

映画「20世紀少年 -第2章- 最後の希望」のサウンドトラックに高橋洋子が参加しました!
収録曲「Burn」「God」 の2曲を歌唱しました。今回はサウンドトラックということでいつもと違った高橋洋子をお聴きになることができます。

20seiki.jpg

2009年1月21日より発売中
「20世紀少年 オリジナル・サウンドトラック Vol.2」
品番:MHCL-1471
価格:¥2,520(税込)

⇒オフィシャルページへ



この醜くも美しい世界 高橋洋子


posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 23:04| Comment(8) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

心に優しい音楽 身体に優しい音楽

心に優しい音楽とは、「十二平均律」で書かれた音楽だと思う。

中でもバッハの音楽は優れていると考えている。そこには転調の妙があると感じている。それゆえバッハの音楽は、不思議と飽きがこない。また、それぞれの調の持つ色合いを見事に生かされた音楽でもある。聴く分には全くわからない聖数で書かれており、神への捧げものとしての音楽でもある。犯罪を助長するような現代の調和を失った音楽とは大きく異なっている。


次に、身体に優しい音楽とは、「純正律」で書かれた音楽だと思う。

日本人作曲家で、演奏家の玉木宏樹氏のCDを通して、その音楽の世界に触れることができることが有難いことである。ただ致命的なことは、転調が自由にできない点にある。転調が自由にできないと、音楽が単調になりやすく飽きやすい欠点は否めないように思う。もしかすると、この音楽は心に聴かせる音楽ではなく、身体に聴かせる音楽なのかもしれない。そういう意味で、私は大変注目している。

純正律は、ギリシャの時代ににピタゴラスによって発見された物理学的にも完璧な和声原理による音楽である。その音色の美しさは、私たちの身体にある小宇宙ともいえる細胞たちの秩序を保とうとする性質「ホメオスタシス(恒常性)」や、惑星の規則正しい軌道にもみられる大宇宙の原理とも一致するように感じられる。そういった宇宙の秩序、つまりは「確かなる」ものとの触れ合うことが、身体の不調を治す働きがあるように感じられるのである。今後、医療現場等で大いに役立つものと期待している。

しかし、私たち人間は、実に複雑な心を持つ存在である。そういう意味では、心を癒すことも重要なのである。そういった観点では十二平均率で書かれた音楽は重要なのだと思うのだ。というより、一般的に音楽とは、十二平均率で書かれたものなのであり、純正率の音楽はかなり珍しい部類に入る。ただ、心に優しい音楽を選ぶことは素人には難しいことなので、フランス料理のその日のメニューに適したワインを選んでくれるソムリエのように、その人の心の状態を考慮した最適の音楽を選んでくれる音楽療法士は、現代のように心の病んでいる時代に求められている職業といえるのかもしれない。

私としては、健康維持のために、心と身体の両面から音楽と親しんでいきたいと考えている。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 08:10| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月27日

一昨日のこと

東京でのサウンドヒーリングをテーマにした素晴らしい研究会に出席してきました。じっくり書く時間が持てず、詳しく書けないことが残念です。

超メジャーな歌手と交流することもできました。その先生からレッスンを受けることの約束も取次ぐこともできました。家に帰って、そのことを妻に話したところ、妻の方がよく知っていて驚きました)。閉会後、先生のCDを買い、サインもしてもらいました。

昨日は、YouTubeでも先生の歌をたくさん見つけて感動が深まりました。レンタルショップに行って、100万枚のセールスを上げたという先生のCDや、その歌の入っている海外でも大成功を上げた映画のDVDを借りてきて鑑賞もしました。遅ればせながら、私もはまりそうです。数年後、私の歌唱が大きく進化して、先生とのことを書ける日が来ると信じたいです。

クリスタルボウルの奏者とも名刺交換をしました。クリスタルボウルの演奏のCDのコレクションは多く持っているものの、生演奏は初めての体験でした。やはり、生演奏が一番癒されると思いました。さらに、クリスタルボウルの演奏を伴奏にして童謡「ふるさと」を皆といっしょに歌ったのですが、クリスタルボウルの響きと、皆さんの声との響きと一体になっていく感覚を味わい、大きな感動に浸ることができました。全く同じ状況は二度とあり得ない、その時の会場の空気と、さらには、すべてのものと共鳴し合うサウンドバイブレーション得ることは、素晴らしい癒しの可能性があることを実感できました。先生には、ぜひ盛岡でも演奏して欲しです。

「癒しの島 屋久島」というCDも買いましたが、これはこれまで買ったヒーリングCDの中ではピカイチのものだと思いました。カウンセリングを行う際には、重要な小道具として生かせると思います。

素晴らしいヒントを与えてくださった、海外からのヒーリング・ミュージック・アーチストのミニトークも感動的でした。その先生のCDを購入し、サインをしてもらいました。

有益なヒントをたくさん得ることのできた素晴らしい研究会でした。


昨日は、某カフェレストランから電話があって、お店の6周年パーティで歌ってほしいとの依頼がありました。全てカラオケによって歌うものですが、自宅のパソコンによるインターネットカラオケで、候補に出来そうな曲を片っ端から歌ってみました。今度はマイクを使っての演奏なのですが、生声より、声のニュアンスが豊かに作れそうなので楽しんで練習できそうです。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

Gackt kimi ga yo

これは、3月8日のWBC世界ボクシング・フライ級タイトルマッチで、内藤大助選手が見事に防衛を果たした試合の直前にGacktサンによる kimi ga yo のアカペラです。

たまたまYouTubeで見つけて改めて聴いたのですが、感動のあまり、ついつい記事に載せちゃいました。

私は、kimi ga yo に、こんなに感動したことありません。

こんな風にかっこよく歌えたら素敵だなあ。



Gackt - オフィシャル コミュニティ メンバーズ サイト TOP Yahoo!ファンクラブ

http://gackt-and-dears.fc.yahoo.co.jp/
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 23:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月30日

上原由記音先生 ピアノ公開レッスン

yukine-uehara.jpg

今日は、私の人生にとって大きな節目になりそうな日になったように思います。

高杉ピアノ教室主催の公開レッスンでしたが、高杉さんご夫婦とは知り合いゆえ、お誘いを受けて聴講することができました。実は、上原先生は、東京での学生時代の私のピアノの師匠でもあり、約20年ぶりの再会でもありました。

先生は、稀に見る美しい容姿の方なのですが、20年経っても美しさは変わりありませんでした。先生は、私に会うなり「ぜんぜん変わってないわね」とすぐに溶け込んだ話ができました。

20年前は、ピアノの公開レッスンを聴講したことはありましたが、イタリアのサンタ・チェチリア音楽院の学長や教授のレッスンだったので、受講者は先生方という高度なレッスンゆえ、ほとんど学び取ることができませんでした。今日の公開レッスンは、自分にとても近い生徒さんゆえに、手に取るほど学び取ることができました。上原先生のレッスンのユニークな練習法についても、今日気づいたことも少なくありませんでした。20年前に戻りたいような心境になりました。こういった形の公開レッスンの方が学生にとっては有益になるように思えてなりません。


次に、公開レッスンでメモしたことを記しておきます。

小学5年生の女子児童のショパンの演奏(「子犬のワルツ」 OP64.No1)では、楽譜的に左手が右手に音量的に勝ってしまうので、右手がしっかり響く音を出さなくてはいけない。響くピアノタッチについての指導をされました。ワルツなので、3泊めのペダルを取ることで響きをクリアにする。左手はバスケットボールでドリブルする感覚で左手を放る感じで鍵盤を打つ。片手練習の重要性。左手でも楽しく弾けるような練習をする。手が前後に動く動作は禁止。指のこぶをつぶさないように、手のバネを利用して弾く(これは、私も随分やらされた練習法でした)。続いてバッハの演奏(「プレリュード」 BWV933-938 No1)では、左手のくいつきを良くすることで、早いテンポで弾く練習。左手の手首を固定し丸太んぼになったようにして、フルートではなくファゴットのようなニュアンスで弾くこと。右手は流れるように美しく。

中学2年生の女子生徒のハイドンの演奏(アレグロ コン ブリオ」HO6XY35)では、テンポを速くする練習法。リズムパターンを変えての練習法(私も随分やらされたことを思い出されました)。同型反復は表現次第では腕の見せ所。クラシックは再現芸術ゆえに、その当時のスタイルを大切にすること。古典派の音楽は、感情表現よりも形式美(ソナタ形式/ABA)を大切に。第一テーマと第二テーマは、片方が男性的で片方が女性的に違いを持たせる。音を切るのもリズムの一つ。左手の外側に重心を置く。

中学2年生の女子生徒のブルグミュラーの演奏(「森での目覚め」OP109)では、この曲の時代背景は、ショパンより前のロマン派ゆえ、感情表現を大切にする。テンポも速くなったり遅くなったりしても良い。フレーズを感じ取る(「不安」とか「さわやか」とか)。手のバネを利用して豊かな音を出す。手だけだとグランドピアノの弦を鳴らし切れない。背中から体重を乗せて弾くこと。お腹の腹筋も利用する。左手は、アーチを保ちながら時計の針回りに手のこぶを移動させる。

小学校2年生の女子児童のツェルニーの演奏(「チクタク 時計」では、楽譜から、「同じところ探し」をする。「質問」と「答え」のようなフレーズの演奏法。秒針の音は正確に、ボーンという時報の音はしっかり鳴らす。「違うところ探し」をする。その違いで、クレシェンドやデクレシェンドの度合いが決まる。いつもの練習曲の他に、簡単な曲で初見の練習をすること。そのことで、指が何度離れているかといった感覚を養うことができる。

小学5年生の女子児童のクーラウの演奏(「アレグロ」 OP55-1 第一楽章)では、ソナチネ(小さなソナタ)の形式美について。リズムを崩さずに、決まりごとの中で性格の違いを表現していく。アップライトピアノの練習であっても、グランドピアノをイメージした練習をする。続いてバッハの演奏(「ガボット」BWV816)では、バッハの楽譜に本来スラーはない。原典版の楽譜の方が望ましい。バッハの時代には、クレシェンドやディミヌエンドを使える楽器は存在しなかった。アーフタクトの弾き方。「同じところ探し」。左腕は丸太んぼのように、押さえるように弾く。ポリフォニーの音楽について。

最後に先生の演奏(アルベニス「セビリャ」)では、男の人と女の人が楽しく踊っている様子を表現しているので楽しく弾くこと。ペダルを最小限にすること。これはプロのひとだけの技法だけど、フィニッシュの決め方(パフォーマンス)。背中から、お尻を上げるようにして音を出す。続いての演奏(バッハ「プレリュード」 BWV855平均率ピアノ曲集より e moll)では、フレーズがぶつぶつ切らずに長く唄う方法。もっと内面的に表現するためにテンポを気持ち速くする。

聴く側のお客様は、総合的に捉えるので、小さなミスにとらわれて緊張した演奏になるよりも、パフォーマンスも含めて、心を表現して弾くこと。そのことにより、聴く者の悩みをもぶっ飛ばす効果だってあるのだから。


さて、中休みで、先生から「あなたのブログを読んでますよ。まるで教祖様にでもなったようね。ちゃんと先生について学んでいますか。」と切り出されました。

そのときは、キツイこと言われたと思ったのですが、先生の公開レッスンを通して、意味を理解することができました。

例えば、バッハを弾く場合、現在の思考回路で弾いてはバッハの音楽の良さを引き出すことができません。バッハの時代を研究し、バッハの時代の思考回路で弾いてこそ、音楽は輝き出すのです。

同じように、例えば、古典的ともいえる心理学者のフロイトの著作を読む場合、フロイトの時代背景について研究せずに、現在の思考回路で読んだとしても、フロイトの学説の良さを学ぶことはできません。同じように聖書を読むにしても、現在の思考回路で読んでは、大きな誤解をしてしまう可能性があるのです。約2000年前の時代背景をしっかり研究した上で読んでこそ、より生きた学びができるわけです。

先生は、自己流や我流を好まれない方でした。徹底的に楽譜を分析し、時代背景についても調べることを怠りません。先生は、あらゆるジャンルの音楽を表現できる方ですが、それは、それぞれの音楽の良さを引き出すためのコツを知っているからなんです。そのコツとは、作品の時代背景や当時の流行について詳しく調べ、かつ楽譜をを徹底的に分析をすることです。

先生は、何度かお手本の演奏を弾かれましたが、鳥肌が立つほどに全身の細胞が喜ぶ感じが分かりました。生徒さんの演奏も、先生の指導により、見違えるように命が吹き込まれていきました。

作品に命を吹き込む。それは、自己流や我流では上手くいきません。個性はもちろん大切ですが、聴き手に感動を与えるものでなくては意味がありません。

私は、今日の先生の公開レッスンを聴講することで、全てのことに通じる基本を学ぶことができました。

これからは、自己流や我流に走らずに、良い師について学ぶことを大切にしよう。

これからは、書物を読む場合は、作者の育った背景についても詳しく調べることを大切にしよう。


20年前、先生は自分よりも遥かかなたを歩いている方と感じておりましたが、今日お会いして、残念ながら、その距離がさらに開いていると感じられました。先生の人間としての大きさに、感動とともに憧れの気持ちを強く持ちました。

せっかく先生の生きる姿勢に触れたのだから、そしてそのコツについて詳しく学ぶことができたのだから、今日からは、先生に近づいていく歩みをしようと決意しました。

自己流・我流とは、今日で別れを告げ、本格的な学びをしていきたいと思います。



先生は、特にスペイン音楽に造詣が深い方なのですが、モンポウ作曲「夢のたたかい」という曲を紹介していただきました。モンポウの音楽は倍音効果がある癒しの曲とのことです。早速、ネットで調べCDを注文しました。また、三大テノールの一人のホセ・カレーラスがモンポウ作曲「きみは花のもとに」を歌っているCDも見つけたのでそのCDも注文しました。できるかどうかはわかりませんが、これをきっかけにスペイン歌曲にチャレンジしてみようかと考えています。東京の輸入楽譜のお店に問い合わせて楽譜も入手しなくては…
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

ブオトコによる奇跡の感動!

ブログペットで交流している友人を介して知った情報なのだけど、今日は、素晴らしい感動を紹介したいと思います 。


これはアメリカでの出来事です。ポールという名の男なのですが、背が低く、ずんぐりむっくりした体型、みっともないすきっ歯、おやじ刈りの頭、センスの悪い古びた安物のスーツを着ている。いいとこが見つからない、ダサい感じのする、まさにブオトコの典型のような男です。

そんな彼がタレント発掘ショーの舞台に立ちました。風采の上がらない男の登場に2000人を超す聴衆は 冷たい視線を浴びせるしかありませんでした。

特に、審査員の女性など、論外といった馬鹿にした態度で彼を見つめていました。

彼が歌った曲は、オペラ「トゥーランドット」のアリア“Nessun Dorma”(邦題:「誰も寝てはならぬ」、プッチーニ作曲)でした。これは、男性パートのすべてのオペラアリアの中でも最もカッコイイ曲といえると思います。ただし、超難曲でもあります。彼は、まったくのど素人らしいのですが…

しかし、彼が歌い始めると会場の空気が一変しました。涙ぐんでいるお客さんもいます。そして、彼が歌い終わると、2000人を超す聴衆は、スタンディングオベーションで彼の健闘を称えました。そして、冷たい視線を向けていた、女性審査員の目にも涙が輝いていました。

ポールという名の男は、その歌唱により、人は見かけで判断してはいけないことを私たちに身を持って教えてくれたのだと思います。そして、人生、捨てたものでないということ。いつか輝けるチャンスが訪れるかもしれないことを教えてくれたように思います。

パソコンを持っている方は、下記のリンクから、その感動を共有しましょう。パソコンを持っていない方(携帯からアクセスしている方)は、ネットカフェ等で、ぜひ見て欲しいです。

http://jp.youtube.com/watch?v=DelJrP3P7tA




聖書には、こういう一節があります。

わたしは、自分がこの体を仮の宿としている間、あなたがたにこれらのことを思い出させて、奮起させるべきだと考えています。わたしたちの主イエス・キリストが示してくださったように、自分がこの仮の宿をまもなく離れなければならないことを、わたしはよく承知しているからです。(ペトロの手紙 第二 1:13〜14)

私たちの生まれ持った容姿とは、「仮の宿」。つまりは、たまたま授かった仮の姿にすぎません。どんなに美しい容姿を授かったとしても、老いて朽ちていくものなのです。永遠の姿ではありません。永遠の姿とは、この世で愛を身に付け、天国で神と共に生きるにふさわしい者となったものが、天で得られるものなのです。そこには、究極の美しさがあります。喜びに満ち溢れています。

音楽は、目に見えないものゆえ、魂の輝きを表現することができるものだと思います。

私は、今年も声楽のスキルを向上させられるよう、大いに励みたいと思います。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 10:23| Comment(8) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月06日

のだめカンタービレ

おとといの夜と昨日の夜と2夜に渡って放送されたテレビドラマ「のだめカンタービレ 新春スペシャル IN ヨーロッパ」、皆さんはご覧になりましたか。しろねこは、見ましたよ。素晴らしい感動でした。ビデオに撮ることができたので、きっと何度も引っ張り出して見ることでしょう。

今日も、日記を書く時間を見つけられない状態なので、その感動を詳しく書けないことが残念です。

以前に放送されたものの再放送が決定したとの事です。もし、見逃していた人は、ぜひビデオに録画するなどして見て欲しいです。素晴らしい感動に出会えますよ♪
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 06:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月25日

苦しいクリスマス

昨夜は、教会でクリスマスを過ごしました。

前日に某老人ホームで、クリスマスキャロルのボランティアをした後の打ち上げで、急遽、教会でのクリスマスパーティーでの独唱を頼まれ断りきれませんでした。

そして当日、急遽、人の流れの交通整理を頼まれ断りきれませんでした。はじめてやることゆえ、かなり頭が混乱しました。詳しそうな人をつかまえて、ヒントをもらうことができました。

盛岡のミッションスクール高校の合唱部の演奏は、抜群でした。23日の日記で紹介したヘイリー・ウェステンラの歌声とも共通する、フレッシュで透明な美しい響きにとても癒されました。コーラスは、複数の人による響きなので、癒しの倍音効果はあるのだろうか、などと考えていました。人数は少ないものの一人一人の歌唱力がしっかりしているので、完璧な演奏ができているのだと思いました。このコーラスは、応援していきたいです。

専門に声楽を習うと、声量を出すため、どうしても声にビブラートがかかってしまいます。しかし、ノンビブラートだと「天使の声」が出るわけです。ノンビブラートでも、音程やリズムが完璧で、高音を無理なく出せると素晴らしい世界が開けてくるのではないかと思いました。ヘイリー・ウェステンラのように、大人になってからも「天使の声」を出せる歌手もいるのです。

しろねこも、新しい発声法にチャレンジしてみようかと考えました。

クリスマスパーティーでの独唱は、どうにか責任は果たしました。大きな拍手をいただき、どうやら好評だったようです。素晴らしいコーラスを聴いたことで、ここまでのパワーを得られた感じがしました。ところが、歌い終わってから、どんどん心が沈んでいき、全く声が出なくなってしまいました。

パーティの途中から、妻と妻の友人とにお願いして、会社のコマーシャルのビラを配ってもらいましたが、どうやら警察署に届けないとできないらしく、ほとんどできなかったとの報告でした。こういう点は、まだまだ素人なんだと思いました。

鬱が酷くなり、動けなくなって、家に帰るまで大変でした。鬱の薬と誘眠剤を飲み、床に就きました。

今日、かなり寝坊をしてしまいましたが、目が覚めたら、ほぼいつもの状態に戻っていました。やはり昨夜は、かなりのストレスだったのだと思います。せめて、心の準備があって臨めたなら…

鬱の治療中ゆえ、これからは、心の準備を与えてくれないボランティアは、断ろうと思います。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 09:21| Comment(3) | TrackBack(1) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

SUPER LOVE SONG

先ほど、ミュージックステーションで、B'zの生中継を聴きました。

SUPER LOVE SONG♪

「ばらまいてよGOOD NEWS」という歌詞。

これって福音のこと?

稲葉さんの歌声は、倍音ボイスなんだって。

倍音だと、単音と違い、全身の細胞を刺激する。だから、元気をもらえるのかも。

そして、松本さんの超絶技巧のギターに酔いしれました。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月22日

前橋汀子 ヴァイオリン・リサイタル

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昨夜は、友人からいただいたチケットで、「前橋汀子 ヴァイオリン・リサイタル」に行ってきました。

前橋先生の生演奏を聴くのは、今回で3回目です。前から3列目で、中央より左よりで、演奏者の演奏が良く見える最高の座席でした。

前半は、素晴らしい演奏だったものの、ちょっぴりヴァイオリンの鳴りが足らない印象がしました。しろねこが11月3日の岩手芸術祭で歌った同じホールなのだけど、乾燥が酷く、その日も喉が痛くなるような空気でした。このホールの暖房装置には問題があると思います。ヴァイオリンは湿度に微妙に影響する楽器なので、それが影響したのかもしれません。

休憩を挟んで後半は、前橋先生と満員のお客さんの心が一つになり、ホール内が熱気でいっぱいになったことで、ヴァイオリンが素晴らしい響きを奏でるようになりました。

チェロのヨー・ヨー・マさんがテレビのインタビューで、「チェロは生きている楽器で、気分屋さん。だから僕は、チェロのご機嫌がよくなるようにお願いをするのです。」と言っていたことを思い出しました。先生のヴァイオリンは、会場の熱気により機嫌を良くしていったのだと思います。

後半では、「ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調」「ドヴォルザーク 母の教え給いし歌」「シマノフスキ アレトゥーサの泉」「マスネ タイスの瞑想曲」「ブラームス ハンガリー舞曲第1番」「ブラームス ハンガリー舞曲第5番」と素晴らしい名演奏が続きました。

アンコールでは、クライスラーとファリャの名曲が5曲も演奏されて、最後の3曲では、しろねこは思わず「ブラバー」と叫んでいました。

一生忘れることの無い、素晴らしい感動の夜でした。

そして、チケットをくださった友人に感謝!
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 07:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

盛岡白百合学園高等学校吹奏楽部 第20回定期演奏会

今日は、妻と盛岡白百合学園高等学校吹奏楽部 第20回定期演奏会を見に行きました。

しろねこがこれまでに耳にした、すべてのブラスバンドのコンサートの中で、一番の感動だったと思いました。

特に、パーカッションが素晴らしく、演奏を引き締めていたと思いました。そして、大人には決して真似のできない、高校生ならではの若さと元気溢れるパワーに終始圧倒されました。

第一部は、すべて良かったのですが、特に印象深かったのは、1st Stage最後の曲、AND THE MULTITUDE WITH ONE VOICE SPOKEで、アメリカの黒人公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師(1929-1968)が1963年8月に行なった有名な演説「私には夢がある」(I have a dream)をきっかけに、それまで抑圧を受けていた人びとが立ち上がり、ワシントンに向けて行進する運動が展開された、という実話に基づいて作られた曲なのだそうです。素晴らしい感動でした。

第2部では、卒業した先輩達との合同演奏でした。前の曲(第一部の最後の曲)があまりにも素晴らしかったので、人数が増えた割には大味な演奏に感じられたのが残念でした。先輩達を立てて、気を抜いちゃったのかな? でも、温かいものが強く感じられました。今年のメンバーには助っ人は要らないようでした。これまでの定期演奏会では、見事な演出により実力の不足部分をカバーしていた印象が否めませんでしたが、今日のメンバーは、演奏だけでも十分に感動できたと思います。

第3部では、ドリフのずっこけ大集合!に大いに笑い、クイーンのカッコいいロックナンバーのボヘミアン・ラプソディなど、バラエティに富んだ選曲でした。そして、最高だったのは、アンコールの宝島。アンコールでのこの曲は、他のバンドには真似のできない、高校生の彼女達ならではの若さ溢れる素晴らしい表現力に圧倒されました。

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Program

1st Stage

・ON TEE MALL 木陰の散歩道 作曲:Edwin Franko Goldman 編曲:Edward S.Lisk
・SHENENDOAH シェナンドー 作曲:Frank Ticheli
・A MOVIMENT FOR ROSA  ローザのための楽章 〜公民権運動のヒロイン ローザ・パークスに捧ぐ〜 作曲Mark Camphouse
・AND THE MULTITUDE WITH ONE VOICE SPOKE 一つの声に導かれし時 作曲:James L.Hosay


2st Stage

・THE HOUNDS OF SPRING 序曲「春の猟犬」 作曲:Alfred Reed


3rd Stage

・ドリフずっこけ大集合! 編曲:小島 里美
・Over The Rainbow 虹の彼方に 作曲:Harold Aren 編曲:森田 一浩
・HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 作曲:John Wiliams 編曲:Victor Lopez
・Tico-Tico ティコ ティコ 作曲:Zequinha Abreu 編曲:岩井 直薄
・Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ 作曲:Freddie Mercury 編曲:天野 正道
・空より高く 作詞:新沢 としひこ 作曲:中川 ひろたか


Encore

・宝島 作曲:和泉宏隆




空より高く    
(作詞:新沢 としひこ 作曲:中川 ひろたか)


人は空より高い 心をもっている

どんなに空より高い 心をもっている

だからもうだめだなんて あきらめないで

涙をふいて 歌ってごらん

君の心よ高くなれ 空より高く 高くなれ


人は海より深い 心をもっている

どんな海より深い 心をもっている

だからもういやだなんて 背をむけないで

見つめてごらん 信じてごらん

君の心よ深くなれ 海より深く 深くなれ


だからもうだめだなんて あきらめないで

涙をふいて 歌ってごらん

君の心よ広くなれ 空より広く 広くなれ

君の心よ強くなれ 海より強く 強くなれ
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 23:35| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月08日

PETER VS 池畑慎之介 松竹特別公演

昨日、友人からいただいたチケットで行ってきました。それはもう素晴らしい感動で、いっぱい元気をもらってきちゃいました。

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 第一部 一本刀土俵入り お蔦のなさけ
  出演:池畑慎之介(ピーター)、勝野洋、国広富之、英太郎、新田純一 他

 第二部 ピーターズレビュー

  9月7日(金) 夜の部 18時30分

  岩手県民会館 大ホール


第一部は、特別公演ならではの人情時代劇。端役や子役まで、素晴らしい演技をしていて、そのレベルの高さには圧倒されました。池畑慎之介さんの女形は、それは最高で完璧なものでした。まだ体験したことはありませんが、何か、明治座か新宿コマでの特別講演を観劇した気分となりました。休憩時間にロビーで人形焼や、下町情緒あふれるものを売っていたのも雰囲気づくりにバッチリでした。

第二部は、まずは4人のバックダンサーの踊りの素晴らしさに圧倒。そしてピーター登場。その存在感には脱帽でした。とても55歳と思えない体型とピッカピカのおみ足の美しさ。そして、素晴らしい歌と踊りに、楽しい語り。何度もお色直ししてのセクシー衣装にも惹き付けられました。越路吹雪さんのナンバーの「ろくでなし」と「愛の賛歌」は特に印象深いものがありました。ラストの曲での盛り上がりも、もう最高でした。

しろねこは、東京での学生時代、神戸出身の喫茶のママさん(もう、天国に行かれて会えない人ではありますが)には、東京の母と呼んでもいい程のお世話になりました。ママさんが、毎日、ステレオで流していたのが越路吹雪さんのテープでしたので、私は耳にタコができるほど聞いたことになります。ですから、かなり厳しい耳で聞いたつもりでしたが、しろねこが、これまでに耳にした数々の歌い手の中で、一番越路吹雪さんのハートを持って歌っていたと感じられました。特に「愛の賛歌」はもう最高で、しろねこの目は、いつの間にか尊敬の眼差しに変わっていきました。これからは、「ピーター様」と呼ぼうと思います。

まさにステージに命を懸けているとさえ感じられました。自分も音楽をやっているというのがあつかましくさえ思えたほどです。 本当の良いものを見させていただきました。

子どもの頃、ピーターと言えば、気持ち悪いお兄さんといったイメージでしたが、現在は違います。素晴らしいアーティストの姿がそこにありました。

チケットをいただいた時には、たいして期待していませんでした。しかも昨日は台風が県内に上陸。行くのをよそうかなと考えていたことを心から恥じることとなりました。

ピーター様のコンサートもしくはディナーショーを今度は、ぜひお金を払って見に行きたいと思います。

素晴らしい感動に感謝!
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月11日

尾崎豊のように

尾崎:高校時代の俺の話を聞いてくれないか

観客:ウォー(歓声)

尾崎:俺には、友だちがいなかった

尾崎:俺は、いつも教室の椅子にすわって、一人ぼっちで、ウォークマンを聴いていたんだ…

尾崎:クラスの皆は、そんな俺を白い目で見ていた…

尾崎:俺は、孤独だった…

尾崎:でも、俺は、

尾崎:負けなかった(絶叫)

観客:ウォー(大歓声)




これは尾崎豊のライブの一部を思い出して書いたものです。

昨日、NHKの番組で、たまたま見ました。

「10代のカリスマ」と呼ばれていた尾崎がそこにいました。

尾崎は、全身全霊で歌う人でした。ステージを歌い終えた彼は、まるでマラソンを走り終えたランナーのように衰弱しきっていました。

尾崎が「負けなかった」と絶叫したとき、尾崎ファンではなかった筈なのに、

私は胸にとても熱いものを感じました。

聖書に出てくる「祈り」という言葉の本来の意味は、「呻く」とか「叫ぶ」なのだそうです。

彼の歌のスタイルは、まさに魂の呻き声であり、魂の叫び声。

単に観客を喜ばせようと計算されたものではないように見えました。

彼は、ステージで彼の魂のすべてをさらけ出し。

彼の魂に共感する者たちだけが、そこに集まっている。

もし共感できなければ、そこで同じ時を過ごす事などできないだろう。

だから、あんなに心を打たれるのだ。

神が私たち人間に求めている祈りとは、こういう魂の呻き声をあげること。魂の叫び声を上げることなのだと思います。

そこには、「真心」があるからです。

いかにも敬虔なクリスチャンぶって、

毎日の日課だからと、形式的な祈りを口先だけで捧げることではないような気がします。

そういった風潮の人間は、尾崎がもっとも嫌っている人種といえるのかもしれませせん。

ジャンルは違うとはいえ、ステージに立つ者として、

観客と一体になって、自分の生命のすべてを燃やし尽くそうとする彼の姿を羨ましくも思いました。

私が、尾崎に近い自分を出せるものがあるとするなら、声楽よりも、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)ではないかと感じています。ブログは、SNSに比べると、お世辞の言い合いになる傾向もないとはいえないけど、でも暖かい人間関係には変わりないから、大切にしていきたいです。

記事を書くとき、尾崎のステージ姿を思い描き、彼のように、魂の呻き声、魂の叫び声を上げていきたいと思います。



「頑張れ、朝青龍!!」 nakata.net -- 中田英寿オフィシャルホームページ
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 08:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月05日

音楽は薬の一つ

インフルエンザではありませんが、酷い風邪のために、病院で処方してもらった薬を飲んで、今日は一日寝ていました。

床の中で、最近購入した、SHARPのデジタルオーディオプレーヤー(MP-E300-S)で音楽を聴いていました。




FMトランスミッター機能を使うと、ラジカセで音楽が聞けるのでありがたいです。同様にカーステレオでも聴くことができるんですよ。MP3ファイルをWindows上でドラックアンドドロップするだけなので、データの転送が簡単です(マニュアルを無視してはいますが、全く問題無いようです)。市販のminiSDカードを追加すれば、限りなく音楽を持ち歩くことが可能です(PC上で音声をキャプチャした録音、もしくはアナログプレーヤー等から付属のケーブルを介してダイレクト録音したものに限る)。

こんなに小さいのに、FMラジオも付いていて、録音することができます。また、マイクも付いているので、会議や歌の練習なども録音することもできます。MP3ファイルで保存され、Windows上でドラックアンドドロップでPCに転送することもできます。

しろねこが最近はまっているのは、平原綾香と、絢香です。何度も聴いているうちに、ちょっぴり元気になってきたような気がします。しろねこにとって、音楽は元気になるための薬なようです。

8日に歌の本番なのだけど、喉が痛くて、全く練習ができません。またもや、祈ることで、神様のお力を借りなくてはならない状態にあります。しろねこの場合、いつもこうして、信仰が試されるようです。

下記の動画を聴くためには、しろねこカフェの音楽を停止させる必要があります。
右のサイドバーの下の方ににある、夕焼け空の画像の中に「ON」「OFF」とありますので、「OFF」をクリックしてください。





平原綾香 Jupiter




平原綾香 明日




絢香 三日月




絢香 I Bilive

posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 20:30| Comment(12) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月03日

I do love you

今日は、夕方から具合が悪くなって、夕食後、すぐに床に就きました。

テレビが付けっ放しになっていて、スティービー・ワンダーの歌声が聞こえてきました。

何やら、細木数子さんの番組にゲスト出演しているようでした。

しろねこは、むっくり起き上がり、テレビを見ました。

彼の言葉には驚きの連続でした。

彼は、まるで神と心が通じているかと思えたほどでした。

「心にイメージしていると、必ずできる。必ず叶う。」

今まで、彼の歌声は知っていたのですが、彼の生の言葉に触れたことはありませんでした。

かれは、ガンジーや、キング牧師、そしてマザー・テレサと同じ心の世界を持っている人物だと感じられました。

つまり、すべてを超越しているんです。

一番最後に話した言葉が、[ I do love you ]でした。

愛とは、もっと積極的なものといったニュアンスをそこには感じられました。

この番組は、ビデオに録っていたら、きっと家宝になったことでしょう。

ちょっぴり悔やまれました。

しろねこは、無性にスティービー・ワンダーの歌を聞いてみたくなりました。

その素晴らしき詩の世界を通して、目に見えない、神の心に触れてみたいです。
posted by 盛岡のしろねこ / 佐藤 潤 at 22:43| Comment(14) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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